指圧とは
指圧の特徴
指圧は披摩やマッサージのように「揉む」「叩く」といったリズミカルで動的な手法とは異なり、 手のひらや指の腹など比較的柔らかいところを使って徐々に圧を浸透させる静的な技法です。
筋肉を正常にし、疲労物質を除去して体の均衡を保ち、人間が本来もつ自然治癒力を活性化させていく手法なので、極めて安全で副作用のない治療法といわれています。
施術は衣服の上から行い、 体の表面・筋肉の異常を手で探りながら体の状態に応じてゆっくりと、ときにはリズミカルに圧の加減や速度を変化させ、内部から症状を改善させていくのが特徴です。
筋肉に対して垂直に圧をかけていくので余分な刺激がなく、筋肉に疲れが溜まらないため基本的にもみ返しがないのも魅力のひとつといえるでしょう。
指圧の活用法
指圧は日常生活における慢性的な不調や疾患の改善、毎日の健康維持や病気の予防、交通事故の後遺症治療、スポーツのパフォーマンスの向上等、現代社会におけるさまざまな悩みや要望に対応しています。
指圧は痛いもの?
指圧というと「痛い」「痛い方が効いている」というようなイメージをもつ人も多いようですが、実際は痛い指圧の方が効いているということはありません。
体に痛いと感じるほどの刺激を与えると、強い刺激から身を守ろうとして筋肉が硬くなってしまい、指圧の「圧」が浸透しなくなってしまいます。
また、やみくもに痛い施術は皮膚の表面を傷つけて炎症を引き起こしてしまう場合もあります。
本来指圧とはじっくりと圧をかけて、体の奥まで浸透させるもの。表面だけに刺激を加えても、体の内側から改善させることはできません。
ゆっくりと圧をかけていくことにより副交感神経が優位に働き、自然治癒能力を高めるための手助けをしてくれるのです
指圧師は医療従事者として国から認可されており、指圧を職業として行うには国家資格「あん摩マッサージ指圧師」の取得が必要です。
資格は按摩、マッサージと統一されていますが、それぞれ全く異なる施術となります。